2023/03/24

『自由時報』掲載の若田さん記事、日本語訳

 台湾のメジャー新聞『自由時報』で報道された若田珠昭さんの記事の日本語訳をこちらに掲載します。なお「不老騎士」とは2012年の台湾のドキュメンタリー映画で、平均年齢75歳の17名の方々が支援団体の協力の下にバイクで台湾一周した活動を記録したものです。

『自由時報』の記事はこちらから読めます。
https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/4244713
若田さんのブログはこちら。
https://rtwbymotorcycle.blogspot.com/

■「13年間に35か国を旅した日本人不老騎士、コロナ後初の旅は台湾環島(一周)」
(『自由時報』2023年3月19日、劉婉君執筆)

 今年で74歳になる日本人「不老騎士」若田珠昭さん。59歳の時に大型バイクの免許を取得し、過去13年間に35か国を訪れ、バイクで旅しながら各国の風土を見聞してきた。今年初め台湾在住日本人・大洞敦史さんの著作『台湾環島 南風のスケッチ』を読んで台湾一周の旅を計画。14日間の旅程を経て、本日(19日)ゴールの台南市に無事到着した。
 旅を愛する若田さん。「若い頃は仕事に打ち込んでいて、やりたい事がなかなかできずにいた。リアイア後にバイクの免許を取ったのは、機動性が高く便利な乗り物だと思ったから」。これまでにアメリカ大陸、ヨーロッパ、中央アジアなどの国を走り、台湾は36か国目にあたる。コロナ以後初めて訪れた国でもある。
 大洞さんにはフェイスブックを通じて連絡を取り、レンタルバイクや民宿の手配をしてもらった。2週間前に台南から出発し、主に台湾各地の漁港、魚市場、伝統的な市場を見て回り、花蓮のタロコ渓谷、宜蘭の礁渓温泉、嘉義の故宮南院なども訪ねた。日本では見られない魚がたくさん見られたことに、特に興味を引かれた。
 「最後まで順調に旅する事ができました。台湾はバイクの旅にぴったりだと思います。日本から近く、治安もよく、漢字を使ってコミュニケーションも取れます。西洋に比べれば物価も安く、人々も親切で暖かい。ただ日本とは意味の異なる漢字もあるので、そこは注意が必要ですが。また、私はゆっくり走行する方なのですが、猛スピードですぐ横を追い抜いていく若いライダーもいたりするので、左右に移動する際は気をつけていました。この点を除けば、台湾の交通にはもうだいぶ慣れました」
 各国をバイクで旅する間に多くの友人ができた。今回も同様だ。「将来、また台湾を一周するつもりです」。次回は自ら魚を調理し、民宿の人たちに振る舞ったりしてみたいと言う。「コロナが落ち着いて、バイクで海外を旅する日本人も増えてきています。今回の旅の経験をブログで発信し、同好の士たちの参考に供したいと思っています」
 「私はこれまで、世界各地を旅する間、何か困った事が起きるたびに地元の方々が手を貸してくれて、とても暖かい気持ちになりました。それで私も、日本に来られた外国の方々が同じような思いを抱いてくれたらいいなと思って、サポートをしたりもしています」