2021/07/29

黄偉哲台南市長を表敬訪問


 本日7月29日、私が理事を務める台南市日本人協会の成立後初の対外活動として、台南市政府に黄偉哲市長を表敬訪問いたしました。
 初めに普段は非公開となっている国際展示室を参観させていただき、国際関係科・陳宜君科長の親切なご案内の下、日本を初め世界各国の各都市から寄贈された貴重な工芸品や特産品の数々を拝見しました。
 黄市長との会見の席では、葉澤山文化局長、蘇恩恩新聞及国際関係処長も同席。黄市長は「ありがとう」という文字と日本と台湾の国旗がプリントされたマスクをつけてお見えになりました。
 市長は本協会が台南市立図書館に日本語の絵本50冊を寄贈したことに感謝の言葉を口にされ、また台南に住む日本人がより楽しく充実した暮らしを送れるようになるため、ならびに日台交流の促進のために、本協会に対して大きな期待を寄せていると仰いました。
 続いて野崎理事長からのあいさつでは、先日黄市長が「日本人の市民にワクチンを優先接種する」と発表なさり、台南在住の日本人に大きな安心感を与えて下さったことや、紓困補助の対象を永久居留証所持者にも広げるよう中央政府へ働きかけて下さったことに対して、感謝を述べられました。
 また協会からの要望として、日本語教育が充実した小中学校の設置、市内の日系企業や大学に本協会をご紹介いただくこと、および台南市のイベント情報の提供という三点を申し上げ、市長からも、できるだけ前向きに検討するとのお返事をいただきました。
 最後に市政府からのお土産として、交趾焼の「劍獅」やマンゴーの絵本が贈呈され、訪問者一人一人にもドライマンゴー、ドライパイナップル、扇子、雑誌などが手渡されました。
 黄市長はじめ、暖かくお迎え下さった台南市政府の皆様、誠にありがとうございました!今後ともよろしくお願い申し上げます。

2021/07/28

季刊誌『悠活臺南 Vol.40』にインタビュー掲載

 台南市の発行する季刊誌『悠活臺南 Vol.40』に、私が受けたインタビューが掲載されています。台南の図書館、書店、区役所など約100か所で無料配布されておりますので、お見かけの際はぜひご覧ください。なお写真はマスク着用義務化の前に撮影されました。

  台南市政府發行的季刊『悠活臺南 Vol.40』裡,有我受採訪的報導。在台南市內的圖書館、書局、區公所等約100個地方可以免費索取喔。(攝影:蔡宗昇廳長,在升到三級以前拍攝)




2021/07/21

唐渡千紗『ルワンダでタイ料理屋をひらく』重版決定!

私も編集協力者として一年間精魂を傾けた唐渡千紗『ルワンダでタイ料理屋をひらく』(左右社)、各メディアでも大反響、大好評につき重版が決定しました!おめでとうございます。


我也助了一臂之力的國小同學・唐渡千紗著作《在盧安達開泰式餐廳》(左右社,日文)決定再版。可喜可賀!
 
 

2021/07/19

砂場と美術館

 _人類の最高峰の思想は、2500年ほど前に集中して生まれている。ソクラテスやプラトンに代表されるギリシア思想、インド哲学と釈迦、それに老子や孔子といった諸子百家。彼らは、人はいかに生きるべきかという、生きとし生けるすべての人にとって重大なテーマを、沢山の比喩を交えながら、分かりやすく説いた。そして彼らが残した言葉の多くは、現代に遺されている。
_それなのに、ぼくらが普段過ごしている世界と、先人が遺してきた智慧との間には、なんという隔絶があることだろう!
_喩えるなら、ぼくらは小さな砂場で遊ぶ幼児のようなものだ。ぼくの作ったお城が一番大きいとか、あたしの作ったお家が一番綺麗よとか言って、自分を誇ったり、他人をけなしたりしながら、泥を捏ねるのに夢中になっている。
_そのすぐ横には、立派な美術館が建っていて、何千何万という優れた古美術が展示されているのだが、外からは見えないので、誰もそれに目をくれない。ぼく自身、泥んこ遊びに明け暮れている幼児の一人に過ぎない。だからこそ、自分に言い聞かせておきたい。古きを知ることは、自ら作ることに百倍すると。
_しかし人の一生は、一冊の真に優れた書物を深く理解するのには、きっと短すぎる。

__在人類史上巔峰的幾個思想,都在大約2500年前集中出現在世界各地。譬如以蘇格拉底與柏拉圖為代表的希臘思想、印度哲學、釋迦摩尼、以及老子、孔子等諸子百家。他們將“人該如何活著”這個對於所有人類來說很重要的問題,一邊打有趣的比喻,一邊用容易理解的言語來說明。而且他們留下來的話語都保留到現代。
__儘管那樣,可是我們平常活著的世界與先人留下的智慧之間,有多麼寬的隔絕!
__比方說,我們是在小小的一個沙坑裡玩的幼兒。有人說:我做出來的城堡是最大的。另一個人又說:你們做的都沒有比我做的房子更漂亮。大家一邊如此驕傲自己或貶低別人,一邊捏土捏得入迷。
__在小沙坑的旁邊,有一棟壯麗的美術館。裡面展示著千萬個古老又精緻的美術品。但因為從外面看不到,大家都連看也不看它一眼。我自己,也不過是埋頭於玩泥巴的其中一個幼兒。正因為如此,要給自己囑咐:“溫故”勝過“創作”百倍。
__可惜人的一生,為真正體會到一本極好的書,可能是太短。

2021/07/01

『台湾環島 南風のスケッチ』出版から7年


 7年前の今日、書肆侃侃房さんから出版していただいた『台湾環島 南風のスケッチ』。本島南端の恒春半島から離島の小琉球・馬祖・金門・蘭嶼まで、各地を歩き、見聞し、考えた事柄を、文章とカラー写真で記したもの。何年経っても色のあせない本にしたいという気持ちで書いたので、本編については今もさほどギャップを感じないと思う。ただ章末に紹介したお薦めのお店は、半分以上なくなっていることだろう。
 個人経営の特色ある店は、台湾の宝。今極めて辛い時期が続いていますが、どうにか耐え抜いてもらいたく、自分もできる範囲で応援していきたいと思います。

  7年前的今日,由書肆侃侃房出版的日文書《台灣環島;素描南風》。這是將從恆春半島走到小琉球・馬祖・金門・蘭嶼等離島,旅途中見聞和思考的事情,用散文及彩色照片記錄下來,編成的一本書。我寫文時一直留意的是,即使過了幾年或十幾年後,寫的內容也不要令人覺得不新鮮。因此雖然已過了7年,我想這本書沒有褪色。只是,在附錄裡介紹的店家可能已消失到一半以上。個人經營的特色店家,乃台灣之寶。希望各位老闆堅持下去。這等同於,我們消費者也要助自己喜愛的店家一臂之力。

台湾原住民タオ族の人たちが暮らす蘭嶼の訪問記。
在蘭嶼野銀(Ivalino)村,認識在地傳教士Shapun Ganaun(拼字不正確)先生。