2024/04/12

画家・本荘早紀さんのインタビュー映像

 ファンタジックで心あたたまるアクリル画や、陶土と絵画の複合作品、絵本、育児漫画など、関西を拠点にさまざまな創作をされている画家・本荘早紀さん。昨年、懇意にしている台南のギャラリー「弎畫廊」のオーナーに彼女を紹介し、ご作品を台湾のアートフェアに出品させていただきました(お買い上げもいただきました)。Youtube番組「ラフらぼ!」のインタビューをぜひご覧ください。この一件が本荘さんにとっても大きなきっかけになったと知って感激です。

「台湾のアートフェア出品に至った理由」(ラフらぼ!)

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 画像は私の一番好きな作品「おーいと呼んだら」。
 4月28日まで「アートギャラリーピカレスク」(東京都渋谷区代々木4丁目54-7)にて作品展示中。

「大甲媽祖遶境」に12年ぶりに参加

 大甲媽祖遶境(ダージアマーズーラオジン)は、台中の大甲鎮瀾宮から嘉義県の新港奉天宮まで、海の安全をつかさどる道教の女神・媽祖の神像をのせたお神輿が9日間かけて往復する、春の名物行事。台湾に来たばかりの2012年3月、台中から新港まで行きのルートを歩きました。拙著『台湾環島 南風のスケッチ』にも当時の様子を書いています。
 今年12年ぶりに足を運び、帰りのルートをひとしきり参加してきました。23:30に媽祖のお神輿が折り返し地点である新港奉天宮を出発。14時間歩き、45キロ離れた北斗奠安宮に到着。
 この行事の楽しみは、行く先々で地元の信徒の方々が無料で配ってくれている飲み物や食べ物。水、コーヒー、ビール、さとうきびジュース、タピオカミルクティー、食べ物では中華ちまき、おにぎり、とうもろこし、肉まん、麺、メロンパン、ジェラートなどまで。湿布や軟膏も。
 水だと思って受け取ったものが、実はサイダーで、ずっとリュックに入れていて、さて飲もうかと開けたら大爆発! 全身に甘ったるい匂いがしみついたりも。
 北斗で、12年前に道中で知り合ったLuluさんに再会。弾ける笑顔と台湾文化への尽きせぬ熱意に、あらためて刺激を受けました。

  剛來台灣的2012年3月,參加了大甲媽祖遶境,從大甲鎮瀾宮走到新港奉天宮,在路上認識了幾位好朋友們。
  今年4月9日晚上23:30、神轎從新港奉天宮起駕,我也開始跟著走,不小心走得比報馬仔還快,下午一點多走到北斗奠安宮,錯過了鑽轎腳的機會。
  在北斗和12年前在路上認識的Lulu小姐重逢,她燦爛的笑容,對體會台灣文化的熱血,一直都沒變。我先回台南,祝Lulu桑一路順風!

2024/03/15

講演「人生をひらく三つの趣味」

 南台科技大学での華語による講演、タイトルは「人生をひらく三つの趣味」。「言語、パフォーマンス、ものづくり」について、三時間ほどお話させていただきました(それでも時間が足りず)。この3タイプのなかで、本心から打ち込める対象を見つけ、それが自らの一芸となるまで遊びつづけてほしいと伝えました。この機会を設けてくださった楊子震先生に感謝申し上げます。

  在南台科技大學演講,標題為「開闢人生的三種興趣」。分成「語言、表演、製作」3段,講到3小時(還不夠)。鼓勵同學們在這3類中找到可以埋頭做的對象,然後繼續玩,把它玩到變成一技之長。感謝楊子震老師,給我這次分享的機會。

2024/03/08

臺南400好書選

「邂逅臺南的400種印象—臺南400好書選」

 台南市立図書館による上記の「台南400良書リスト」、400冊もの台南に関する書籍が選出されています。一生かけても学びきれない深い町。(『遊步台南』を推薦くださった方に感謝)

  台南市立圖書館辦的,選出400本書籍。這座城市,花一輩子都學不完!也謝謝推薦《遊步台南》的朋友。

2024/03/03

朗読・蔡才藝「計りしれぬ母の愛/數不盡的母愛」

 Youtube更新「蔡才藝 母への讃歌」

 92歳の音楽家にして書道家の蔡才藝先生。武蔵野音楽大学のご出身で、弟さんはテレサ・テンのマネージャーをされていました。昔、蔡先生が書かれた詩を翻訳させてもらったことがあり、おととい改めて朗読させてもらったら、ご自身の文章なのに、二度も涙を流しておられました。万人の胸を打つ詩句です。

  92歲的音樂家/書法家 蔡才藝大師,曾東京武藏野音樂大學畢業,弟弟是鄧麗君的經紀人。大師曾寫一首讚美母親的詩,我幫他翻譯成日語,前天我和魏美惠老師拜訪時,把日語版朗讀給他聽,大師流了2次眼淚。這首詩非常感人,歡迎分享。

2024/03/01

富士宮、新潟からのお客様

 数日前は静岡県富士宮市(台南市の友好都市)の御一行様と、今日は新潟大学から成功大学華語センターに短期留学中の学生さんたちと台南散歩。年齢や立場はちがえど、どなたもそれぞれに夢と好奇心をもって来られていて、これからの発展が楽しみです。
  幾天前和來自靜岡縣富士宮市(台南市的友好城市)的參訪團,今天和目前在成功大學華語中心短期留學的新潟大學同學們一起遊步台南。年齡與身份雖然不同,但每個人都帶著夢想和好奇心來到台南,他們未來的發展令人期待。

2024/02/25

塩水ロケット花火祭り(鹽水蜂炮)

Youtube更新「鹽水蜂炮(塩水ロケット花火祭り)20240223武廟」

 元宵節(陰暦正月15日、満月の日)に台南市北部、嘉義県との県境にある町・塩水で開催される奇祭。1885年に疫病が流行し、関帝廟の関公に町を巡視していただくに際して爆竹を打ち鳴らしたのが起源とされています。
 至近距離で大量のロケット花火が発射されるので、近づくにはヘルメットや手袋などで全身を防護する必要があります(路上でも専用のジャケットなどが売られています)。この時期は町のあちこちに提灯やイルミネーションが飾られ、しっとりした雰囲気を醸しており、喧騒と静けさが混在する不思議な空間となっています。

2024/02/20

野嶋剛先生ご一行と台南の旅

 まちづくりを学ぶため台南へ来られている野嶋剛先生、大東文化大学社会学部の学生さんたちと朝方まちあわせ、台南市立博物館、延平郡王祠(鄭成功をまつる廟)を見てから、「世界一大きなアイスクリーム店」南埕衖事にて「しわを愛でるまち・台南」と題した講演を一時間ほどさせていただきました。老鄭牛肉麺館で昼食後、旧魚市場、戎館(日本時代の映画館)などを見て、定番の台南料理店「筑馨居」で台南市政府の方々と会食。その後もチャーターバスの運転手さんのご厚意で、この時期ならではのイルミネーションや提灯の展示場所に連れていっていただき、最高に充実した一日となりました。この旅が、彼らのこれからの人生を大きく動かすものになることを願っています。

  野島剛老師帶著大東文化大學社會學系的同學們來到台南,學習社區營造。我們早上碰面,先去參觀台南市立博物館和延平郡王祠,然後跟觀光旅遊局吳先生一起去「世界最大的冰淇淋店」南埕衖事,由我一場演講,表題為「欣賞皺紋的城市 台南」。下午在老鄭牛肉麵館用餐,參觀舊魚市場和戎館(日治時期的電影院),晚上在著名的老屋餐廳「筑馨居」與謝仕淵文化局長、陳秋宏議員、黃肇輝議員、蔡麗青議員、沈震東議員共進晚餐,好客的遊覽車司機先生還載我們到安平、普濟殿看燈會。學生們一直都很興奮,希望這趟旅行能對他們的未來有所啟發。

2024/02/16

セメントプロデュースデザイン

 日本各地の職人さんや町工場とコラボして、ユニークでスタイリッシュで実用的な商品をたくさん作られている「セメントプロデュースデザイン」。高雄・漢神デパート巨蛋店の日本物産展(すでに終了)のブースに、台湾と日本の地方創生について研究・コミットされている中山大学の伊藤佳代先生とお邪魔しました。伝統を取り入れたアイディア商品は台湾で「文創」と呼ばれていますが、彼らの商品はまさに日本版の文創。台湾のアーティストとのコラボも将来実現するかもしれません。

  CEMENT PRODUCE DESIGN透過日本各地的工匠或小工廠,創造出許多獨特、時尚且實用的商品。 這次他們來到高雄,在漢神巨蛋店裡擺攤(已結束),我和一位致力於研究和參與台日地方創生的中山大學伊藤佳代助理教授拜訪他們。融合傳統的創意商品在台灣被稱為「文創」,他們的產品正是日本版文創。未來還很有可能實現與台灣藝術家合作出來的商品。在台北華山1914文創園區裡的「未來市」也有販售一些他們的東西喔。

「日本×臺灣 陶藝與啤酒的跨界合作」
https://www.cementdesign.com/fuhuteni/

2024/02/13

後輩の中野氏と台南で再開

 先月東京から台中に移住し、お仕事を始められた明治大学の後輩・中野さんと台南で再開。彼の未来に幸あれ!
  上個月從東京移居台中,開始工作的明治大学學弟中野先生今天來台南玩,祝他未來一切順利!

2024/02/01

『旅する台湾 屏東』序文「喪失を乗り越えて」

 『旅する台湾 屏東』に寄せた序文「喪失を乗り越えて」が、ウェブマガジン「ほんのひととき」に公開されました。屏東の文化の担い手たちの写真も掲載されています。

パズルのピースを集める旅|大洞敦史(ほんのひととき)

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「屏東は世界有数の多民族社会だが、どのエスニック・グループも多かれ少なかれ、住み慣れた土地や、親しんできた生活様式、伝統文化、言語、信仰、自然、生物などの喪失を経験してきた。そのうえ、今日でも多くが存続の危機に瀕している。山の章で書いた2009年8月の八八水害は近年最大の天災で、今も川原を覆い尽くす灰色の土砂は、その天変地異のすさまじさをありありと物語っている。10年前に見かけた新築住宅群は、これにより住処を失った人々のために建設されたものだった。
(中略)
 こうした痛ましい喪失を幾度となく経験しながらも、屏東は「復活」への力強い歩みを続けている。天災の爪痕が残る土地にとどまる人々も、別天地に移り住んだ人々も、それぞれの場所で懸命に生きている。
 それにまた、自然環境、伝統文化、歴史、思想などの、失われかけているものや忘れ去られようとしているものたちに、再び形と力を与え、その尊さを広く知らしめようとする動きが、各地で非常に活発になっている」

2024/01/22

1・12の奇蹟

 12日、高雄から成田へ。搭乗後、リュックが軽いなと思い、血の気が引いた。保安検査場にPCを置いたままだった!しかしもう引き返せない。成田に着いてから何度も電話で問い合わせる。
 神保町の路地裏でも電話しながら、ふと気配を感じて目を向けると、アメリカから戻られたばかりの、恩師の管啓次郎先生が立っておられた。しかも前日調布の片隅にある私の実家のそばを歩かれ、つい五分前には東京堂書店で私の名前を見かけたとおっしゃる。盲亀の浮木とはまさにこのこと。
 喫茶店でお話させていただいた後、東京堂書店の台湾コーナーに寄ると、ひとりのご婦人に話しかけられた。近藤弥生子さんのVoicyで私の登場回を聴いてくださったそうで、台北在住で一時帰国されていると。
 人生でそう何度も起こらないことが、立て続けに三つも起きた一日でした。幸いPCは見つかり、後日無事に受け取れた。職員の方々に心から感謝。

  12日,從高雄飛到成田。登機後,覺得背包很輕,想到電腦還在安檢區!已經無法返回了。抵達日本後,打電話詢問多次。
  在「書城」神保町的小巷中,我一邊跟警察通話一邊感覺到好像有人,轉過頭,竟然剛從美國回來的我恩師管啟次郎教授站在眼前。而且老師說他前一天去了調布市的我老家附近,剛剛五分鐘前他也在一家書店裡看到了我的名字。正是盲龜浮木。
  在咖啡店和老師聊一會後,我也去了那家東京堂書店的台灣書區,有一位女士跟我搭話。她曾在近藤弥生子老師的網路節目上聽到我講話,居住在台北,暫時回國中。
  這一天,發生了三件在人生中罕見的奇妙的事情。幸好電腦被找到,回台後我在警察局把它領回,感謝工作人員們。

2024/01/07

「台南が世界に誇るたからもの」(台南市日本人協会で講演)

 1月6日、私が副理事長をつとめている台南市日本人協会の本年初の例会にて、「台南が世界に誇るたからもの」と題し、お話させていただきました。台南の自然・食・習俗・美術・建築・人びとを通して自分の目に見えてきた、この町の魅力の核について考察しています。Youtubeにて全体を公開しています。

【1/5】https://youtu.be/0Wg47eOElG4
【2/5】https://youtu.be/JtzwF3D1ZMI
【3/5】https://youtu.be/e7VISWMwic8
【4/5】https://youtu.be/R7uicGP2pvI
【5/5】https://youtu.be/1WaJeDoarDo

講演の中で紹介しているスポット一覧はこちら。(Google Map)
https://maps.app.goo.gl/tNwKMWDtRH5nU8Aw7

2024/01/01

台南400 敲鐘祈福

  新年好!31日晚上參加「台南400 敲鐘祈福」活動,台南五條港地區日語導覽,演唱「あの鐘を鳴らすのはあなた」(敲響那鐘聲的人是你),和各國老朋友們一起敲鐘,溫馨的迎接新年。發起人蔡宗昇廳長和夥伴們共同創造了新時代的民間節慶活動。

 大晦日の夜は「台南400 鐘つき祭」へ。オランダ人入植から400年めとなる今年、台南市内の400の宗教施設(道教をはじめ、キリスト教や原住民シラヤ族の祈りの場も)にて、参加者たちが福を願って鐘を鳴らしました。数年前に地元の蔡宗昇さんとご家族や友人たちから始まった催しで、今や台南の新しい年中行事となりました。私も歴史ある五条港地区を日本語でガイドしたり、「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌ったりさせてもらいました。

「台南400敲鐘祈福/聚福宮 2023跨年」Youtubeへのリンク