2024/05/23

「歌のはじまりへの旅」

 22日夜、台湾大学附設劇場にて上演された Ryuta Imafuku's Bardic-Opera「歌のはじまりへの旅」、空前絶後のパフォーマンスとなりました。
 今福龍太先生がこの日のために書きおろされた脚本のもと、七つの場面にわかれた映像と詩、オオハシの仮面をかぶってのうねり流れる即興ダンス(曾士銘さん)、変幻自在千変万化のノイズギター(羅皓名さん)、地水火風を音にするアラブのタンバリン Riq(レク)(仲野孝比古さん)、舞台裏での音響・PC・照明操作(花岡怜さん)が合わさって大きな渦を生み、私もその中で「汗水節」「さいさい節」「月ぬ美しゃ」「てぃんさぐぬ花」などを弾かせていただきました。
 今福先生が2009年に連れて行ったくださった奄美・沖縄への旅ではじめて三線と出会った私にとって、この劇は「三線のはじまりへの旅」になりました。その旅に同行した旧友の仲野さんや今福先生といっしょに舞台が作れて感無量です。三線のもつ魅力に、あらためて圧倒されもしました。
 台湾大学音楽学研究所の山内教授はじめスタッフの皆さん、そして会場へ足をお運びくださった皆様、誠にありがとうございました!

  5月22日晚上,在台大附設劇場上演了Ryuta Imafuku's Bardic-Opera《前往歌的起始之旅》,成為一場空前絕後的表演。
  今福龍太老師為此日寫的劇本有分成七個場景的影像和詩歌。在舞台上,戴著巨嘴鳥面具進行的即興舞蹈(曾士銘老師),千變萬化的噪音吉他(羅皓名老師),以阿拉伯手鼓Riq表現的地水火風之音(仲野孝比古先生),還有在舞台後方操作的音響、電腦和燈光(花岡怜小姐),這一切合成了一個巨大漩渦,在那之中我演奏了《汗水節》《さいさい(酒酒)節》、《月ぬ美しゃ》、《天咲花》等島歌。
  對於我來說,這場劇是一場「前往三線的起始之旅」。因為我在2009年隨今福先生前往與論島和沖繩旅行時,首次接觸三線的聲音。這次能夠與當時一起旅行的老友仲野先生和今福先生一起演出,感動至極。我也再次被三線的魅力所震撼。
  感謝台大音樂學研究所山內教授及工作人員們,以及所有前來觀賞的朋友們!

(写真)2009年11月、与論島。沖永良部島の黒糖焼酎「天下一」を飲んだり、ものを食べたり、踊ったりしながら、今福先生と福山師匠の三線に乗せて地元の民謡「十九の春」が延々と歌い継がれていった。
2009年11月,與論島。有人吃東西、喝黑糖燒酒、或跳舞,隨著今福老師和福山大師彈出的旋律,大家不斷地唱當地民謠《十九の春》。