2021/04/16

籠の中の鳥、網の中の魚

 ぼくはインターネットというものを知らずに少年/少女時代を過ごした、人類史上最後の世代の一人だろう。子供の頃、いじめというものはもちろんあったけれど、それはあるコミュニティの中で完結するものであり、そこを抜け出せば自由の天地が広がっていた。現代では、人が名前をもつ限り、断ち切りたいものからもそう易々とは断ち切れない。だからこそ籠の中の鳥は、強く自由を信じ、青空を希求し、より大きな勇気をもって、籠を破ることを試みなければ。

 「私は籠の中の鳥、網の中の魚であった。この道行きはまるで魚が大海に泳ぎ入り、鳥が空の高みへ飛び上がるようなものだ。もう二度と縛られはせぬ!」(『三国志演義』中、曹操の下を離れた劉備の台詞)

  我可能是在人類歷史上,不知道「網路」而過了少年/少女時代的最後一個世代。小時候,當然也有欺負或霸凌,但那些都只存在於某一個空間或環境中。如果一旦能脫離那個環境,眼前就會有一片遼闊的天地。而現代,只要你有個名字,很想切斷的關係也難以切得了。但因為如此,籠中之鳥兒們更需要堅定地相信自由的存在,希求蒼天,而以更大的勇氣去試著打破籠子。

  吾乃籠中鳥、網中魚。此一行如魚入大海、鳥上青霄,不言屣網之羈絆也。——劉備