2016/09/28

鋭意練習中


 南吼音樂フェスティバルまであと三日。台風で一日練習がつぶれてしまいましたが、安平小学校中国古典音楽クラブの子供達と鋭意練習に励んでいます。
 
南吼音樂季活動時間:10/1(六)11:30-21:00
安平國小國樂樂團演出時間:11:30-12:00
地點:札哈木原住民公園(林默娘公園旁)
https://www.facebook.com/events/1121727057912056/

2016/09/27

台風日の出勤・登校停止令

  台湾では台風上陸の前夜、台風の規模が市民の外出に危険を及ぼすレベルと判断されると、市長や県長が「停止上班上課」(出勤・登校の停止)の布告を出し て、その市内・県内の学校や企業は休みになる。もし布告が出されなかった翌日が暴風雨なら市民から怨嗟の声が県市の長に向けられるし、布告が出たのに風雨 がたいしたことなければ企業から批判が向けられる。安全と休養を求める市民の声と経済界からの要求の板挟みで、台風が来るたびに首長は苦しい判断を迫られ る。
 昨夜(26日)台南市、高雄市、嘉義県、嘉義市、雲林県はいずれも「午前中のみ出勤・登校」の決定をした。ところが台風の足が速まったのか、朝7時過ぎ に私が演奏の練習のためにバイクで小学校へ向かっている時点でハンドルを取られそうになるような風が吹いていた。台湾では家族が車やバイクで子供を学校に 送り迎えする家庭が多い。12時はもう暴風雨で、学校の前の道路は大混乱になった。もちろん会社からの帰宅も命がけ。
 かんかん照りだった昨日は想像もつかなかった光景がメディアに続々と流れ出した。赤信号でもないのにバイクが群れをなして停止している様子を上から撮っ た写真。あまりに風が強くて進めないのだ。宅配ピザのスクーターが転倒している写真。運河の水が道路に溢れ出している。無数の家が浸水に見舞われている。農作 物の被害もひどいはずだ。
 普段は支持率の高い台南市長や高雄市長も批判の的になり、謝罪の声明を出した。以後は半日だけ出勤・登校という布告は辞めたほうがいい。市民の側も、た とえ布告が出ていなくても各自が危険と判断したら出勤・登校を控えて、それを企業・学校も容認しなければならないような意識を作っていったほうがいい。

2016/09/23

南吼音楽季

 10月1日(土)に台南安平の札哈木公園にて毎年恒例となった音楽フェスティバル、南吼音楽季が開かれます。私は安平小学校・中国古典楽器クラブのメンバーたちと一緒に11時半から12時まで出演、五曲ほど演奏します。極めて真剣に二胡や琵琶や古箏を弾く子供たちとただいま稽古中、とても楽しい体験です。誘ってくださった台南の著名歌手謝銘祐氏に感謝。

  10月1日(週六)在台南安平札哈木公園舉辦第三屆南吼音樂季,我與安平國小國樂社團的同學們當天上午11:30-12:00演出,會演奏五首曲子,同學們都非常認真地拉二胡,彈琵琶、古箏等等,正在努力練習中,對於我來說這是個很特別的經驗,感謝謝銘祐老師的安排。

大愛テレビ局の音楽番組《樂事美聲錄》南吼音樂季を紹介した回:
https://www.youtube.com/watch?v=gYxVA7FPmEw
(12:10〜17:40大洞)

2016/09/06

再会

 店をやる中での喜びの一つは、しばしば遠くから友人が訪ねてきてくれること。一年ぶり、三年ぶり、ときには五、六年ぶりに、記憶の中のイメージとは少しだけ印象が変わった友人と、お互いの歩みを語りあえば、台南の町で比較的単調な日々を送っている自分にも、世界、皆の人生、すべてが絶え間なく動いていることが感じられる。

  常常見到來自遠方的老朋友,是開店的喜悅之一。有些人是已經一年、三年、或五年以上沒有見面,跟和自己記憶中的樣貌稍微有變化的朋友一起談彼此這幾年經歷的事情,就讓身在台南過著比較單調的日子的我感受到世界不斷地變化,大家的人生也總在進行。

2016/08/19

成若涵さんの台南エッセイ

 先日大阪中央公会堂で行われた「私と私の台南」イベント会場に作品を出展したペーパーアーティストの成若涵さん。彼女が創作理念として寄せたエッセイを、許可を得て掲載します。

  「創作理念―私と私の台南」

 前回台南に幾日か滞在したのは、もう二年以上も前になります。
 私は事あるごとに台南が大好きだと人に語っておりますが、かつてはもっぱらその歴史や古蹟、偉人や扁額といったものこそが台南の代表であり、それらを心に刻むのが台南に近づくことだと思っておりました。
 けれども最近になって改めてこの古い町で過ごした日々の記憶の糸をたぐってみると、そこから浮かび上がるイメージはどれも、取るに足りないような小さな日常の一コマばかりであることに気づいたのです。
 朝陽が直接射し込んでくる古い家屋はすぐに熱がこもり、私は年代物の木戸を押し開け、ややこり気味の腰を伸ばしました。
 そのとき鼻孔をついたのは雞蛋糕(ベビーカステラ)の甘い香り。
 この香りの源を突き止めるよりも早く、満面に微笑みを浮かべた女の子に視線が止まりました。
 私は軽くお辞儀をして、微笑みながら彼女に「おはよう」と言い、同時に心の中で思いました。
 或いはこれこそが台南の人情味かしら。見知らぬ人なのに、こんなにも距離が近い。
 くねくねと曲がる細い路地に沿って歩いていると、両手の指を四角に合わせて私だけのキャンヴァスを作りたくなる衝動に駆られます。
 その中に見えるのは赤い屋根瓦、オレンジ色のレンガの壁、緑の藤蔓、錆ついて深い色合いをたたえた自転車など。
 子どもたちが無邪気に遊び戯れ、ためらわず水たまりに踏みこみ、飛沫をまきちらす光景を眺めていると、ふと子供の頃の無数の記憶が蘇ってきました。
 お手玉を握りしめ、ケンケンパさえ遊んだことがなかった幼い私。
 大きな樹の蔭でお爺ちゃんたちが将棋を指すのを見つめていたあの日の家族旅行。
 とめどなく流れる想念を不意に断ち切ったのは、指の間に滴り始めたアイスキャンデーの雫。
 急いでそれを舐め取って、手をパーの形に開いたから、幸い粘り気を感じるのも最小限で済みました。もう少しここに座っていましょう。暖かい風を頬に浴びながら。お尻が椅子から離れたがらないのです。目の前のシンプルな悦びに浸っている子供たちがいつまでも家に帰ろうとしないのと同じように。
 街路灯が徐々にともり始めた頃、ほの暗い月色の地面を踏みながら、片屋根式アーケードの一隅にある店で、頭を上げれば月が目に入る小さな椅子に腰かけ、最愛の乾麵(汁なし麺)を頼みました。
 或いはスピーディーでかつ無駄のない店員の動きをぼんやり見つめることや、隣客の世間話に聞き耳を立てること、それが最も平凡で、最も奥深い台南生活の醍醐味かもしれません。
 この日、私は著名な店の経営者たちがそれぞれ煙立つ三本のお香を手に、列をなして馬公廟(唐代の将軍馬仁を祀る廟)へ詣で、事業の安泰と発展を祈る光景を初めて目にしました。
 それで思い至ったのです。あらゆる街角、あらゆる曲がり角が神仏の加護を宿していること、また住民たちの自然や土地に対する依頼と敬意を宿していることに。
 これが私の台南での生活模様です。
 この町がもつ自在で穏やかなテンポが好きなのです。細水長流(細くどこまでも続く川の流れ)の愛と同じく、それだけがあれば十分です。

(執筆者:成若涵/翻訳:大洞敦史/イベント主催:台南市政府観光旅遊局/イベント実行:台南紅椅頭観光倶楽部)

2016/08/14

「台湾マンゴーの父」鄭罕池氏

 マンゴーの郷・玉井に「台湾マンゴーの父」と呼ばれる鄭罕池氏を訪問。今や台湾の象徴の一つとなっている真っ赤なアップルマンゴー、鄭氏は50年以上前 にそれをフロリダから台湾に移植し、栽培を試みた第一人者です。著書『台湾環島 南風のスケッチ』でも氏のことを紹介していますが、お目にかかるのは初め て。1929年生まれの鄭氏、ご自身の人生と玉井とマンゴーについて、実に二時間以上も話し続けてくださいました。
 若い頃はサトウキビくらいしか作物のない貧しい土地だった玉井。住民たちの暮らしは山地に住む原住民よりももっと厳しいものだった。28歳で玉井農会の局長になり、1960 年にフロリダから四十数種類のマンゴーを試験的に移植。その中で色合い・収穫量・味わい共に優れていたアップルマンゴーを主軸に定め、地元の農民たちと共 に努力を重ねて山を覆うマンゴーの森を作りあげた。現在は玉井とその近隣地域だけで台湾全体の過半数のマンゴーを産しており、その多く(特に「愛文」と呼 ばれるアップルマンゴー)が日本や近隣の国々に輸出されている。
 鄭さんの偉大なところは、マンゴー栽培の知恵を自分だけの独占物にするのではなく、玉井の村ぜんたいの共同資産として、この五十年のあいだ、村とともに発展してきたこと。村人たちの収入は50年前と比べて100倍にもなったとか。
 ちなみにこの日着ていったのはサトウキビ柄のYシャツでした。



  去玉井訪問「芒果之父」鄭罕池先生。我的書裡面也有介紹他,不過一直沒有見過面。1929年出生的鄭先生,為了我們講他的人生故事講兩個多小時,從小時候的事情開始講,當時的玉井只種甘蔗,大家都窮得比山地原住民還嚴重……(很巧我今天穿著甘蔗襯衫)
  他的熱情讓我們非常感動,也感謝玉井區農會的幫忙。※鄭罕池先生紀實:http://iword.biz/topicdetail.php?id=126&p=3502

2016/08/06

『小日子』にインタビュー掲載


 
 台湾のライフスタイル誌「小日子」(2016年8月号)にインタビューが掲載されました。何年も前から愛読していた雑誌なので嬉しさもひとしおです。

  《小日子》2016年8月刊上登載採訪(撰文=葉思吟,攝影=陳志華)。
  「在煮麵時,我習慣戴上頭巾,其中一塊還是小學時候參加活動獲得的贈禮,對我來說,它相當具有紀念意義」。
  我頭上的布手巾是國小一年級的時候學校給我的。雖然那已經是25年前的事,不過我還記得清楚。希望暑假來洞蕎麥參加親子活動的小孩們也能留下一個美好的回憶。