2016/08/14

「台湾マンゴーの父」鄭罕池氏

 マンゴーの郷・玉井に「台湾マンゴーの父」と呼ばれる鄭罕池氏を訪問。今や台湾の象徴の一つとなっている真っ赤なアップルマンゴー、鄭氏は50年以上前 にそれをフロリダから台湾に移植し、栽培を試みた第一人者です。著書『台湾環島 南風のスケッチ』でも氏のことを紹介していますが、お目にかかるのは初め て。1929年生まれの鄭氏、ご自身の人生と玉井とマンゴーについて、実に二時間以上も話し続けてくださいました。
 若い頃はサトウキビくらいしか作物のない貧しい土地だった玉井。住民たちの暮らしは山地に住む原住民よりももっと厳しいものだった。28歳で玉井農会の局長になり、1960 年にフロリダから四十数種類のマンゴーを試験的に移植。その中で色合い・収穫量・味わい共に優れていたアップルマンゴーを主軸に定め、地元の農民たちと共 に努力を重ねて山を覆うマンゴーの森を作りあげた。現在は玉井とその近隣地域だけで台湾全体の過半数のマンゴーを産しており、その多く(特に「愛文」と呼 ばれるアップルマンゴー)が日本や近隣の国々に輸出されている。
 鄭さんの偉大なところは、マンゴー栽培の知恵を自分だけの独占物にするのではなく、玉井の村ぜんたいの共同資産として、この五十年のあいだ、村とともに発展してきたこと。村人たちの収入は50年前と比べて100倍にもなったとか。
 ちなみにこの日着ていったのはサトウキビ柄のYシャツでした。



  去玉井訪問「芒果之父」鄭罕池先生。我的書裡面也有介紹他,不過一直沒有見過面。1929年出生的鄭先生,為了我們講他的人生故事講兩個多小時,從小時候的事情開始講,當時的玉井只種甘蔗,大家都窮得比山地原住民還嚴重……(很巧我今天穿著甘蔗襯衫)
  他的熱情讓我們非常感動,也感謝玉井區農會的幫忙。※鄭罕池先生紀實:http://iword.biz/topicdetail.php?id=126&p=3502