2024/02/25

塩水ロケット花火祭り(鹽水蜂炮)

Youtube更新「鹽水蜂炮(塩水ロケット花火祭り)20240223武廟」

 元宵節(陰暦正月15日、満月の日)に台南市北部、嘉義県との県境にある町・塩水で開催される奇祭。1885年に疫病が流行し、関帝廟の関公に町を巡視していただくに際して爆竹を打ち鳴らしたのが起源とされています。
 至近距離で大量のロケット花火が発射されるので、近づくにはヘルメットや手袋などで全身を防護する必要があります(路上でも専用のジャケットなどが売られています)。この時期は町のあちこちに提灯やイルミネーションが飾られ、しっとりした雰囲気を醸しており、喧騒と静けさが混在する不思議な空間となっています。

2024/02/20

野嶋剛先生ご一行と台南の旅

 まちづくりを学ぶため台南へ来られている野嶋剛先生、大東文化大学社会学部の学生さんたちと朝方まちあわせ、台南市立博物館、延平郡王祠(鄭成功をまつる廟)を見てから、「世界一大きなアイスクリーム店」南埕衖事にて「しわを愛でるまち・台南」と題した講演を一時間ほどさせていただきました。老鄭牛肉麺館で昼食後、旧魚市場、戎館(日本時代の映画館)などを見て、定番の台南料理店「筑馨居」で台南市政府の方々と会食。その後もチャーターバスの運転手さんのご厚意で、この時期ならではのイルミネーションや提灯の展示場所に連れていっていただき、最高に充実した一日となりました。この旅が、彼らのこれからの人生を大きく動かすものになることを願っています。

  野島剛老師帶著大東文化大學社會學系的同學們來到台南,學習社區營造。我們早上碰面,先去參觀台南市立博物館和延平郡王祠,然後跟觀光旅遊局吳先生一起去「世界最大的冰淇淋店」南埕衖事,由我一場演講,表題為「欣賞皺紋的城市 台南」。下午在老鄭牛肉麵館用餐,參觀舊魚市場和戎館(日治時期的電影院),晚上在著名的老屋餐廳「筑馨居」與謝仕淵文化局長、陳秋宏議員、黃肇輝議員、蔡麗青議員、沈震東議員共進晚餐,好客的遊覽車司機先生還載我們到安平、普濟殿看燈會。學生們一直都很興奮,希望這趟旅行能對他們的未來有所啟發。

2024/02/16

セメントプロデュースデザイン

 日本各地の職人さんや町工場とコラボして、ユニークでスタイリッシュで実用的な商品をたくさん作られている「セメントプロデュースデザイン」。高雄・漢神デパート巨蛋店の日本物産展(すでに終了)のブースに、台湾と日本の地方創生について研究・コミットされている中山大学の伊藤佳代先生とお邪魔しました。伝統を取り入れたアイディア商品は台湾で「文創」と呼ばれていますが、彼らの商品はまさに日本版の文創。台湾のアーティストとのコラボも将来実現するかもしれません。

  CEMENT PRODUCE DESIGN透過日本各地的工匠或小工廠,創造出許多獨特、時尚且實用的商品。 這次他們來到高雄,在漢神巨蛋店裡擺攤(已結束),我和一位致力於研究和參與台日地方創生的中山大學伊藤佳代助理教授拜訪他們。融合傳統的創意商品在台灣被稱為「文創」,他們的產品正是日本版文創。未來還很有可能實現與台灣藝術家合作出來的商品。在台北華山1914文創園區裡的「未來市」也有販售一些他們的東西喔。

「日本×臺灣 陶藝與啤酒的跨界合作」
https://www.cementdesign.com/fuhuteni/

2024/02/13

後輩の中野氏と台南で再開

 先月東京から台中に移住し、お仕事を始められた明治大学の後輩・中野さんと台南で再開。彼の未来に幸あれ!
  上個月從東京移居台中,開始工作的明治大学學弟中野先生今天來台南玩,祝他未來一切順利!

2024/02/01

『旅する台湾 屏東』序文「喪失を乗り越えて」

 『旅する台湾 屏東』に寄せた序文「喪失を乗り越えて」が、ウェブマガジン「ほんのひととき」に公開されました。屏東の文化の担い手たちの写真も掲載されています。

パズルのピースを集める旅|大洞敦史(ほんのひととき)

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「屏東は世界有数の多民族社会だが、どのエスニック・グループも多かれ少なかれ、住み慣れた土地や、親しんできた生活様式、伝統文化、言語、信仰、自然、生物などの喪失を経験してきた。そのうえ、今日でも多くが存続の危機に瀕している。山の章で書いた2009年8月の八八水害は近年最大の天災で、今も川原を覆い尽くす灰色の土砂は、その天変地異のすさまじさをありありと物語っている。10年前に見かけた新築住宅群は、これにより住処を失った人々のために建設されたものだった。
(中略)
 こうした痛ましい喪失を幾度となく経験しながらも、屏東は「復活」への力強い歩みを続けている。天災の爪痕が残る土地にとどまる人々も、別天地に移り住んだ人々も、それぞれの場所で懸命に生きている。
 それにまた、自然環境、伝統文化、歴史、思想などの、失われかけているものや忘れ去られようとしているものたちに、再び形と力を与え、その尊さを広く知らしめようとする動きが、各地で非常に活発になっている」