2023/05/27

『悠遊台湾 2023-2024』にコラム寄稿

 「台湾で暮らす日本人のための生活便利帳」として、台北在住の片倉真理先生、片倉佳史先生が定期的に発行されている書籍『悠遊台湾』。このたび発行された2023〜24年版では台南特集があり、私もコラムを寄稿しました。許諾を得て公開します。
 おどろくべき、この厚み!ここまで充実した内容で、オールカラーで、1200円は破格中の破格。書籍が入手できる場所は限られているようですが、Amazon Kindleから電子版をご購入いただけます。

Amazonの電子版販売ページ

2023/05/20

栖来ひかりさん著『日台万華鏡』

  台北在住の作家・栖来ひかりさんのエッセイ集『日台万華鏡―台湾と日本のあいだで考えた』(書肆侃侃房)。
 飲食、コロナ、ジェンダー、生と死、映画、民芸など多岐にわたるテーマの下に、台湾と日本の、たくさんの小さな物語が、景色が、次から次へとつむがれていくさまは、まさに万華鏡をのぞいているかのよう。物語同士のつながれ方も絶妙で、映画のようともいえるでしょう。それらはしばしば読み手のステレオタイプを消してくれます。一例は外国人労働者で、貧しさゆえに家族と引き離されて重労働に従事している、というイメージとは相容れない、自由を享受する彼らの一面も描かれている(私も故郷に不動産を八つも持っているハウスキーパーを知っています)。
 台湾ばかりでなく、激動する「現代」について考えさせてくれる一冊です。