2020/07/26

キナの木を探して/尋找金雞納樹(2)

 色とりどりの蝶が飛び交う山道を歩きながら、林先生はキナの他にもいろんな植物のエピソードを紹介してくれました。

巨竹……人の背丈ほどもある筍が採れ、しかも甘くて美味しいそう。1966年にアフリカ・マダガスカル島から初めて移植したと資料に記載されています。日本統治期にこの地で働いた上田弘一郎氏(のち京大名誉教授)は世界的な竹の研究者で、そのため竹との縁が深いようです。

黄藤……台湾でよく見かける藤(とう)編み家具の材料となる木。幹には固く鋭いトゲがびっしり。昔台湾の教師はこれで作った鞭で生徒を懲罰したと聞き、なんと恐ろしい、と思いきや、トゲはあらかじめ取り除いてあったとのこと。またその実は原住民の子供たちのおやつだったとか。一つかじってみましたが、酸っぱさに閉口。

コーヒーの木……台湾ではわりと色々な所で栽培されています。宝石のように赤く熟した実を収穫するのは11月ごろ。

台灣山茶……高地に自生する喬木で、お茶の中では唯一の台湾原産種。紅茶(発酵100%)や青茶(30~50%)として飲まれます。林先生が淹れてくださり、野性味のある深い味わいをおいしくいただきました。








  跟著林老師一邊走各色各樣的蝴蝶飛來飛去的山路上,一邊聽老師講的有關種種植物的故事:

巨竹……竹筍長得像大人的身高一樣大,而且又甜又嫩。《回憶 時光流影:六龜林業老照片集》(農委會林試所出版)中記載,民國55年由林維治先生赴馬達加斯加考察時第一次引進。

黃藤……在台灣生活上常看到的藤椅原來是用這個做的。樹幹上長滿許多銳利的刺,聽老師說以前的老師用從黃藤製作的鞭子懲罰學生,我覺得很可怕,但老師補充說當然先把刺都削掉。還有以前它的果實是原住民小朋友的零食,我也咬了一口,很酸!

咖啡樹……台灣現在很多地方有栽培,11月左右收割成熟的果實,那時果實的顏色好像寶石一樣豔紅。

台灣山茶……高山中自生的喬木,在茶類中唯一的台灣原生種。做成紅茶(發酵100%)或青茶(30-50%)飲用。林老師說每一棵茶樹的味道不一樣,特別泡給我們喝,讓我們品嚐帶一點野生味的醇厚滋味。